ー顧客視点からメチャカリがあってよかった点はどんなところでしょうか
ユーザーが12,000人を超えているということは、それだけメリットを感じているユーザーがいるということだと思います。
また、ユーザーが3年もお金を払い続けて使っている、ということは生活の一部に入り込んでいると思います。
先程言った、ペルソナ像のような使い方がなければ、このサービスは広がっていないんでしょうか。
月額5,800円と分かりやすくて、家計の見通しも立てやすいですよね。
来週実家に帰るから、綺麗めのYECCA VECCAを借りよう、とか。
でも普段はそういう綺麗な洋服ではなくて、もっとカジュアルな洋服がいい。
そういったお客様の生活にフィットしているから、12,000人もユーザーが使っていたり、3年も継続して使ってくれたりしているんだと思うんです。
ーメチャカリ運営で今後さらにブラッシュアップしていきたい点は
メチャカリは、基本的に自分で選ぶサービスなので、そこが良い点でもあるんですが、自分で選ぶのを面倒くさく感じてしまうユーザーさんもいらっしゃると思っています。
服が生活の中心ではない、という方が使っているサービスでもあるので、選んでもらいたいというニーズはあります。
そういう方に対して、パーソナライズチャットボットをより最適化して、色々な使い方に対応していきたいと考えています。
服を選びたい人は、自分で選べるし、コーディネートをおすすめしてもらいたい人にはコーディネートを提案する。
今もやっているんですが、そのレベルを上げていきたいと考えています。
コーディネートをサブスクサービス側がするというのはなかなか難しくて、ユーザーが届いた服が気に入らなかったときの不満というのはかなり大きいんです。
なので、提案はしてもらうけれども、最終的には自分で選ぶといういいとこ取りくらいが最適なんじゃないかと思います。
ー今後のメチャカリの展開は?
事業としても、自分としても、今年はパーソナライズの強化がテーマですね。
あとはメチャカリとして会員20万人の有料会員を目指しています。
そのために、マス広告は今後も続けていくでしょうし、マーケットを作り上げる活動をしていきたいと考えています。
中長期視点では、店頭の活用も視野に入れています。
いずれ、お店で借りてお店で返すようなことが出来ればと思っています。
例えば女子大生が、起きてそのままお店に行って、洋服を借りて、デートをして、お店で借りた服を返して帰る。
そういったことが出来てもいいんじゃないか、面白いんじゃないかと思っているんです。
それからやはり市場の拡大を自らやっていかなければいけませんよね。
サブスク事業は収益が安定している一方で、ファッションのサブスクに関してはまだ市場が小さい。
まずは、服を借りるという文化を作り出すことだと思っています。
それが伴わないと、どんなにサービスを研ぎ澄ましても、成長しないと思います。