米国発の食品サブスクリプションモデル!野菜通販で大成功の話題のBlue Apronとは?

2010年にアメリカに生まれ、この5、6年で欧米を中心に一大マーケットを形成するまでに成長した“サブスクリプションコマース“と呼ばれるECサービスに、いま、熱いまなざしが注がれています。
食品をはじめ、雑貨・アパレル・幼児用品・ペット用品など業種は多岐に渡り、欧米では新しいビジネスモデルが開発され、ごく短時間のうちに急激な成長とエクジットを狙う数千のスタートアップが参入しています。
サブスクリプションコマースは、ビジネスモデルそのものはそれほど新しいものではなく、毎月一定額の料金を支払うことで、ネットショップからおすすめの商品が届く定期購入型の販売モデルのことで、これまで行われてきた「頒布会」や「定期購読」と同じ販売手法によるものです。それが、いま、なぜ、脚光を浴びるようになってきたのでしょうか。サブスクリプションコマースの中で最も勢いがあって、食品を通じてワクワク ドキドキを提供している「Blue Apron」をご紹介していきましょう。

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「Blue Apron」とは、どんなサービス??

公式ECサイトにアクセスすると、「Discover a better way to cook」というキャッチフレーズともに、おしゃれな動画が見られるトップページが新しい食材宅配の世界を予感させてくれます。
「Blue Apron」は夕食の食材宅配を専門とする、ニューヨークとカリフォルニアにオフィスを持つECサイトで、2012年の創業以来、順調に会員数を伸ばし、いまでは米国の80%以上の地域をサービスエリアに収め月間約100万食を販売するまでに事業規模を拡大しています。「シェフの見習いは青いエプロンをつける」という料理界に伝わる伝統に因んだネーミングには、「料理の修行に終わりはなく、どんなに修行しても常に何か新しいことが学べること」が込められています。つまり、料理や食物についてユーザーを教育することをミッションのひとつに掲げているのです。

 

具体的にはどんな商品が届くのか?

具体的な商品としては、最短35分で調理ができる料理の手順を記したレシピカードと計量済みの新鮮な食材が、週三回2人前から専用のボックスに詰められ自宅まで届けられるサービスで、ユーザーは献立を考えたり、材料を買いに行く時間と手間を省け、食材に無駄もなく環境に優しいというのがセールスポイントです。スマートフォンやタブレットをキッチンにスマホを置いて、実演動画を見ながら料理作りを楽しめるレシピサービスも提供しています。

欧米では、買ってきたものを温めて食べる「中食」というスタイルが定着しつつあることから手料理を作って食べることも減り、家族の食生活も乱れがちとなり、健康面への心配から「Blue Apron」に人気が集まる要因ともいわれています。
公式ECサイトには、「Meet Our Recent Partners」というページで、パートナー関係を結んだ食材の仕入れ元が詳しく紹介され、食材の品質にも十分に配慮していることをアピールしています。また、塩、こしょう、オリーブオイル以外は、適量の具材が梱包されてデリバリーされるので、お料理する人の悩みの種であった計量などのわずらわしさから解放しています。また、レシピはしっかりとカロリー計算がされているのも健康嗜好の高いニューヨーカーにウケているポイントのようです。

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サブスクマガジン編集部
サブスクマガジン編集部は、日々サブスクリプションビジネスに役立つ情報を発信しています。