下心みたいな話にはなりますが(笑)、男性もairRoomを使うことで、そういった女性からの支持をもらえることにつながってくると考えています。
ー昨年10月開始で、現在のユーザー数は
まだサービス開始したばかりなので、まだまだ公開できる状況ではないんですが、僕らはこれまでトップラインのユーザー数をどう伸ばすか?よりも、一人あたりのユーザーとのエンゲージメントをどう高めていくか?に注力してきました。
これまで3ヶ月走ってみて、継続率が90%を超えている状況なので、一定の基準値は超えているのかな、と思っています。
ー継続率が高い一方で、チャーンするユーザーの動機はどういったものがありますか?
解約理由で全体の4割を占めるのが、一時的なイベントで使いたかったという需要です。一時的に使って解約する、という理由になります。
残り6割がサイズが違った場合と、利用用途が違った場合があります。利用用途で言うと、例えばデスクワークで使うつもりで借りたけど、座面が硬かったといった理由です。
こういった解約理由から、データを蓄積してチャーンを下げるようにマッチング精度を上げていこうとしています。
ー現在は東京のみのサービスですが、ユーザー数拡大のための全国展開はしていきますか?
そうですね、現在は東京のみですが、近く1都3県を対象地域に拡大します。それから近々関西支社も立ち上げる予定です。
ー支社拡大や自前配送となると、いかに仕入れコストがかからない仕組みでも、資本的な体力は必要になってくるのでは?
そうですね、全くかからないというわけにはいかないので、そこはエクイティ(出資)でもお金を集めているんですが、家具を金融商品化していこうと考えています。具体的には、家具を銀行さん(リース会社)に買ってもらって、それを毎月お返ししていくようなスキームです。
ーどういうスキームですか?
リース会社に一旦商品を購入してもらって、それを貸し出す。そこで得た収益から返済にあてていくといった仕組みです。
ーそうすると、家具の稼働率が重要になってくると思います
おっしゃる通りです。家具が稼働していないといけないので、ユーザーとのエンゲージメントを高める取り組みに力を入れています。
ー今後さらに改善していく点は
airRoomを使う価値を高めて行く必要があると思います。ニュースによればIKEAさんもサブスクリプションに参入してくるということもありましたし、家具のサブスクリプションは既にいくつか存在しています。そうした中で、airRoomを選ぶ価値を明確にできるポジショニングはしていく必要があると考えています。
あとは、マッチング精度をどう高めていけるかだと思っています。データを蓄積して、最適な家具をマッチングすることができれば、ユーザーさんの満足度も上がっていきます。加えて、この先自社のプライベートブランドを立ち上げることで、利益率も上がっていくと考えています。
ー今後のairRoomの展開は
直近一年以内は、airRoomの全国展開を進めます。まずは使ってもらい、どの物件にもairRoomの家具がある状態を作りたいと考えています。
その後、家電やファッションなど、家具以外のレンタルにも展開していく予定です。皆さんのスマホにairRoomのアプリが何かしらインストールされている状態で、社会的なインフラになったところで、今度は皆さんの持っているモノを貸し出してみませんか?という問いかけをしていきます。