社会貢献に尽力する生理用品のサブスクリプション「CORA」

サブスクリプションコマースといえば、おすすめ商品が定期的に届く頒布会も人気となっていますが、日用品・消耗品の定期販売が一般的です。

定期的に使用するものが「ほしいときにない!」というと非常に困りますし、だからといって買いだめするのも重い上に、場所をとります。そういった意味で消耗品の定期購入はやはり便利ですよね。

過去に紹介したカミソリの定期購入サービス「Dollar Shave Club」も日用品・消耗品分野のサブスクリプションの代表例です。

今回は女性向けの消耗品、生理用品のサブスクリプションサービス「CORA」をご紹介します。

生理用品のサブスクリプション「CORA」

スタイリッシュな生理用品で人気のCORA

CORAは2015年に創業したアメリカのペンシルべニア州フィラデルフィアのスタートアップベンチャー。
共同創業者の一人、モリー・ヘイワードは2017年のフォーブス「30アンダー30」(30歳未満の重要人物)の小売り・Eコマース部門で選出されており、注目を集めています。

CORAが取り扱うのは100%オーガニックコットンを原材料とした生理用タンポンです。
海外の生理用品の場合にはパステルカラーなどカラフルなパッケージが多いですが、黒・白を基調としたシックなデザインで、専用の筒形のケースに入れればパッと見は生理用品とはわかりにくいことも特徴の一つとなっています。

サブスクリプションCORAは黒・白を基調としたシックなデザイン

クロスセル訴求はタイミングがカギ

初回購入は送料3ドルのみのフリートライアルの申込からスタートします。

まずはアプリケーターあり/なしのタイプを選択します。
※男性の方はわからないかもしれないので補足しますと、アプリケーターはタンポン本体を正しく挿入するためのガイドの役割をする外筒です。

まずはアプリケーターありなしのタイプを選択

次に本数別のプランを選択します。
月経の期間別で必要本数と定額費用が異なる3パターンが用意されています。

  • 12本/8ドル
  • 18本/9ドル
  • 24本/11ドル

本数別のサブスクリプションプランを選択

さらに、3つのコースの中からレギュラー/スーパーの個数割合を選択します。

レギュラー/スーパーの個数割合を選択

一通り入力が完了した後には、今月分と次回以降の配送についての説明画面が表示されます。
その後の画面ではユーザー情報を登録すれば完了です。

今月分と次回以降の配送についての説明画面

ここで注目したいポイントとしては、クロスセル商品の訴求。
クロスセル商品のラインナップとしては2種類と非常に少ないものの、すでに商品選択が完了し、後はユーザー情報の入力のみ、というタイミングでの訴求はユーザーも財布のひもが緩んでいる状態のため、ついで買いが見込めます。

この方法はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

自社チャネル以外の販路を拡大

CORAでは販売チャネルを自社ECだけに限定しておらず、全米の200以上の量販店チェーン店やそのオンラインショッピングサイトでも購入が可能となっています。

自社チャネルだけとなると、やはりリーチできる層が限られてしまう不安がつきまといますが、販売チャネルを自社以外の範囲にも拡大し続けることで、スタートアップベンチャーながらも成長性が期待できます。

社会貢献活動で買わせる理由を作る

CORAといえば、社会貢献活動に力を入れていることでも話題を集めています。
タンポン1箱が売れるごとに、1か月分の生理用ナプキンをインド国内の恵まれない女性たちに寄付する取り組みをインドの現地団体と共同で行なっています。

また、アメリカ国内での梱包・発送作業についてはコロラド州にある元受刑者や薬物依存患者、ホームレスのための職業訓練施設Mile High Workshopに委託しています。

消耗品分野ではそのブランドの商品を購入する理由付けが重要となってきます。
CORAの商品を購入することで、社会貢献にもつながる、という点もユーザーの購買理由の一つに結び付いているのかもしれません。

CORAの商品を購入することで社会貢献にもつながる

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回のポイントは以下の3点です。ぜひ参考にしてみてください!

①クロスセルのタイミング
②販売チャネルの戦略
③買わせる理由づけ

青栁 陽介
日本ダイレクトマーケティング学会 正会員/通販エキスパート検定1級保持|eコマースの全体的な構築からCRMの設計まで、通販ビジネス全体を支援。事業者の売上を上げるためのコンサルテーションを日本全国で開催中。