サービスや商品のサブスクリプション化が進んでいます。
国内・国外共通して広がりを見せている分野だと、音楽や動画サービスなどが代表的です。
数年前までは1曲単位、1動画単位の販売が主流でしたが、今では定額制の見放題、聴き放題の通称サブスクが主流となっています。
一般社団法人日本レコード協会が発表している「日本のレコード産業2018」によれば、サブスクリプションの売上は、2011年に6億1800万円だったのに対し、2017年には263億円にまで増加しています。
(2017年にはサブスクリプションからストリーミングに項目名が変更されています)
海外ではアパレルやシステム、書籍から食品まであらゆる分野でサブスクリプションビジネスが取り入れられ、そのテクノロジー(顧客の趣味嗜好やビッグデータをベースとした自動提案アルゴリズムなど)も発達しています。
しかし、日本ではまだまだ未発達なものが多く、人手に頼っていたり、同一商品を定期的に販売したりする手法が一般的。
ここにきて、海外からのサブスクリプションビジネスモデルを模倣して事業参入する事業者も増えてきましたが、そのノウハウやテクノロジーにおいて未発達なため、撤退してしまう例が多いのが現状です。 では、どのような商材が、どんなサブスクリプションモデルに適しているのでしょうか?
サブスクリプションビジネスにはいくつかの種類があり、その種類ごとに向いてる商材や売り方があります。
大きく4つ、会員制モデル、レコメンドモデル、消耗品モデル、頒布会モデルが挙げられます。
施設やお店の定期パスポートやアマゾンプライム、コストコに代表される会費制モデル。 会費を支払うことでそのお店のサービスを受けられるもの。 カーシェアリングなどのレンタル系・シェアリングモデルもこれにあたる。
適した商材:お店や施設、ソフトウェア、デジタルコンテンツ、レンタル・シェアリングサービス
個人の趣味嗜好や購買履歴や行動履歴などに合わせて専門家(キュレーター)が既存在庫から最適なモノを個人ごとに提案するモデル。
個人、キュレーター、在庫の3点を紐付ける仕組みが必要となる。
適した商材:ファッション、雑貨、栄養食や医療食、中食
無農薬の新鮮な野菜を毎週お届けするオイシックス・ラ・大地モデル、サプリメントがなくなるたびに届く定期購入モデルなどがこれにあたる。 オンライン通販、無店舗販売が多い。
適した商材:消耗品、食品、飲料
販売元が予めコース設定を行い毎回販売するものを変えるモデル。 例えば、若手経営者コーディネートを毎月月替りで送付されてくるようなモデルや、有名ブランドや有名人が商品をピックアップして毎月送付されてくるものもある。 連続ドラマに出演中の女優のコーディネートが毎話ごとに送られてくるようなサブスクリプションサービスもある。
※頒布会モデルとレコメンドモデルとの違いは、レコメンドモデルは各回個人ごとに販売する商品が異なるのに対し、頒布会モデルは各回ごとに全て同じ商品を販売する点が異なる。
適した商材:書籍、消耗品、食品(スイーツ、果物なども多い)
このように、サブスクリプションモデルには大きく分けて4つの種類があります。