日本では当たり前に買えるお菓子ですが、実は海外にもニーズがありました!今回は、サブスクリプションで、日本のお菓子を海外に定期的に発送するサービスを展開する「CandyJapan」をご紹介します。
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「CandyJapan」は、日本に住むフィンランド人、ベム・ポネー氏により2011年に創業されたサブスクリプションコマースです。徐々に会員数を増やして、現在では定期会員が1200人程度の規模になっているようなんです。2015年には、ベム氏が収支レポートをブログに掲載。これによると、半年で3万6000ドル(約276万円)、純利益を6000ドル(約46万円)を稼ぎ出しているということがわかります。
Candy Japan 2015 Year in Review
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「CandyJapan」のキャッチコピーは、「世界のあらゆるところから日本のお菓子を月24ドルでお届け。」というもの。月額24ドルという定額で月に2回、海外の顧客に日本のお菓子を届けるサービスを提供しています。アニメや和食など、日本独自のものが海外で人気が高く、最近では、中国からの観光客がお菓子を爆買いするということもニュースに取り上げられています。「日本のお菓子」というところに、消費者がお金を払ってでも手に入れたいというニーズがあるという訳ですね。
「CandyJapan」では、抹茶やご当地お土産など、多彩な味をもつ「キットカット」や「ねるねるねるね」のように自分で作れるグミなどに人気が集まってそう。海外の人から見ると、日本のお菓子の個性的なところが魅力のようですね。
ベム氏は、「CandyJapan」のビジネスについて、自身のブログに「ものづくりをしています」という名のタイトルで、運営の詳細を赤裸々に語っています。そこで、創業6ヶ月後に書いた彼の振り返りをいくつか抜粋してみました。
私は、スーパーマーケットでお菓子を頻繁に購入しているため(売上の50%ほど)、販売マネージャーと仲良くなり、お願い事ができるようになりました。販売マネージャーは店内で同梱を行うことを許可してくれたため、私達は家から郵送する必要がなくなったのです。
私は梱包作業にどれくらいの労力が必要か知っていました。そのため、スーパーマーケットに委託した場合、どのくらい時間や手間がかかるかも理解していたのです。そこで、梱包にかかる一律の料金を提示し、これに対して合意を得ました。初期のテストがとてもうまくいったため、それ以降も定期的に梱包をしてくれるようになったのです。私がする作業は、住所のラベルと同梱物を用意して、月に2回スーパーマーケットを訪れるということだけ。配送会社がスーパーマーケットから直接商品を受け取ってくれるため、これはもう直送と同じだと言えるでしょう。
ベム氏のサービスは、現在のところ毎月360万円相当の出荷があり、一見成功しているように見えます。ところが、彼は、その定期購入者数は徐々に後退していくのではと懸念もしているのです。なぜそう思っているのでしょう?
それは、顧客満足度を上げる、お客様を飽きさせないなど、定期継続率を向上させなければ!という課題を持っているからなのです。もちろん、それに対して何かしらの対策を考えていることでしょう。これからベム氏が、どんな仕掛けをしていくのかも楽しみですね。
「CandyJapan」は、サブスクリプションコマースの規模としては、まだまだ小さなサービスではあるかもしれません。しかし、今後規模が拡大した場合に備え、ベム氏は以下のように自負しています。